もてなしの御膳
そこでのもてなしの印象は
しばらく経っても鮮やかに思い出すことができた。
御膳の上には小さな皿がたくさん置かれていて
それぞれ様々な色の食べ物が盛られていた。
わたしはまず白い御飯を探し
それから周りの食べ物を順々に食していった。
食し味わうほどに、呼吸が緩やかになる。
ひとつひとつはほんの一口でも
普通の食べ物以上に満たされる気がする。
高山植物の花のような
濁りのない光を通した色。
濃厚な香りは
鼻の奥を通ったとたんに
煙のように消えてしまうので
なかなかその輪郭がつきとめられない。
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