秋分
朝日が部屋の一番奥まで届いていた
今日は秋分で
太陽がほぼ真東から昇るのだ
プリズムから分かれた光が
いつもよりずっと鮮やかに
壁に映し出される
それを
心のスクリーンにそのまま照らしてみる
何も手を加えず
そのままの色を
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朝日が部屋の一番奥まで届いていた
今日は秋分で
太陽がほぼ真東から昇るのだ
プリズムから分かれた光が
いつもよりずっと鮮やかに
壁に映し出される
それを
心のスクリーンにそのまま照らしてみる
何も手を加えず
そのままの色を
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そこはマンションの高層階にある明るい部屋だった。比較的広いベランダがついていて、室内には観葉植物が置いてある。窓際にファクシミリが見える。
薄い布をまとった裸の女は隣の部屋にいて、どこか踊るような仕草をする。ここは控え室のようである。眩しさを軽減するために、カーテンで光の量が調節してある。
わたしはエレベーターで階下に降りて行く。地上近くの部屋には剣を持った人たちが何人かいる。
階段を降りてもう一つ下の大きな部屋に行くと、もっとたくさんの人たちが互いに剣の先を軽く合わせている場面に遭遇する。一緒に何かを始めるというサインなのかもしれない。
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樹の高さまで垂直に飛び上がる。ストップ。
今度は下に降りる。垂直に。地面ギリギリでストップ。
だんだんスピードを速めていく。
決めた高さぴったりに止めるのはけっこう難しい。
降りるときにはほとんど落下していくようだ。
途中で意識のコントロールを失うと怪我をするかもしれない。
******
わたしは深い森の中へ移り住むことにする。
そこでまた翼をつかって垂直に飛び上がったり
地面すれすれに降りていったりという練習を果てしなくするのだが
コントロールが格段に難しい。
これまで以上に高く飛び上がらなくてはならないし、
落下のポイントも絞られている。
しかし、森の中の地表近くとその上空を行ったり来たりするのは
今までよりずっと面白い練習だ。
視界が広がり、スピード感も確実に増している。
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扉を開けて外に出ると、そこは宇宙空間だった。
重力のない、暗いその空間をしばらく漂った後
わたしは地球の重力圏に引き込まれていった。
わたしの背中には翼がついている。
しかし、その翼を羽ばたかせることはなく、わたしは地表へゆっくりと落ちていく。
グライダーのように。
砂漠が見えてくる。午後の太陽が眩しく照らす中をわたしはまだ落ちていく。
日暮れになり、山間から谷に近づいていく。
川が流れている。
上空から真っ直ぐに降りて行くと
川岸にひとりの女性がいて、こちらを見上げ両腕を広げている。
「よかった!やっと戻ってきたのね!」
わたしは彼女の身体の上に重なるようにして降り立つ。
一人になった(わたし/彼女)は歌を歌い始める。
(わたし/彼女)は天上からゆっくりとここへ落ちてきた…
(彼女/わたし)はずっとわたしがここへ降りてくるのを待っていた…
誰かの声が聞こえてくる。
「これは始まりの歌だからよく覚えておいてね。
この歌がないと踊りを始めることが出来ないから。」
すると不意に涙が頬をつたっていく。
悲しみや嬉しさではない。
心の中はとても静謐で、波立ったところは見当たらないのに。
これはいったいどういう感情なのだろう?
涙は絶え間なく両頬を流れ
やがて川の中に落ち、大きな流れとなっていく。
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机がひとつ置いてあるだけのその殺風景なところで
わたしは数人の仲間とともに、何か仕事を始めるらしい。
決して広くはないけれど、扉はなくどこか開放的。
日差しが差し込んで明るいのだが、どこかひんやりとした感じがするのは
壁の一つの面がタイル張りになっているせいかもしれない。
今のところわたしはときどき別の場所に出かけて
情報収集をしている。
仲間のうちの一人が興味をもってくれていて
そこから何かがはじまる予感がある。
窓際に動物がうずくまっている。
視点を近づけて行くと黒っぽい毛並みが見える。
アンゴラウサギ?
いや、猫だろうか。
ロシアンブルーのような色にも思える。
その動物は眠っているのかもしれない。
わたしはずっとその艶のある毛並みが
静かに波打つのを見ている。
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